聴力に合わない補聴器を使っていませんか?

こんな経験はありませんか?

ほとんど効果のない補聴器が生まれる原因のひとつに、補聴器の適合レベルが自分の聴力と合っていないことがあります。
 
 

聴力は人によって異なります 

メガネを買う前には、必ず視力を検査します。自分の視力に合ったレンズをつけないと見えるようにならないからです。
補聴器も同じです。自分の聴力を検査して、それに合った補聴器を使わないと、聞き取りは良くなりません。
必要な検査は2つあります。
ひとつは純音聴力検査で、音の聞こえを検査します。もうひとつが語音聴力検査で、ことばの聞き取りを検査します。どちらも大切な検査です。
 
 

検査でわかる難聴の程度

聴力は人によって異なります。純音聴力検査をすることで難聴の程度(平均聴力レベル)がわかります。

難聴の程度が進むにしたがって以下のような事が起こってきます。

軽度難聴

対面の会話では聞き取れるが、講演や会議、雑音のある所などでは聞き取りにくい。

中等度難聴

聞こえていないのに空返事をする。
自分の名前を呼ばれても気づかない。
テレビの音が大きいと家族から指摘される。

高度難聴

耳のそばで大きな声で話さないと聞き取れない。

重度難聴

車のクラクションなど大きな音も聞こえない。
 
 

補聴器には適合レベルがあるのをご存じですか?

補聴器には適合レベルがあり、自分の聴力に合った補聴器を使う必要があります。
高度難聴の人が、軽度難聴用の補聴器を使っても役に立ちません。

 
 

聴力に合わない補聴器をなぜ買ってしまうのでしょう?

一般的に、軽度難聴向けの補聴器のほうが小さくて軽い傾向があります。補聴器を初めてつける人は、どうしても小型で軽いものを選びがちです。そこに落とし穴があるのです。
また、小さくて軽い補聴器ほど値段が高くなる傾向もあります。より高い補聴器を買えば安心という心理も働いてしまうようです。

補聴器には必ず適合レベルがあります。自分の平均聴力レベルに合った補聴器を使わないと、補聴器の効果はほとんどありません。

監 修 

済生会宇都宮病院 耳鼻咽喉科
主任診療科長・聴覚センター長
医師

新田 清一

済生会宇都宮病院 耳鼻咽喉科
 
言語聴覚士

鈴木 大介


“聞こえる”プロジェクト

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